ある1通の手紙~私を先生に導いた~

こんにちは。小学生ママパパの力になりたい、たく先生です。

この記事は、僕が教員になろうと思ったきっかけとなった出来事が書いてあります。

ブラックだといわれる教員ですが、こんな素敵なこともあるんですよ(^-^)

目次

塾講師スタート

大学入学と同時に、塾講師のバイトを始めました。
教育学部に入った僕は、なんとなく友達の紹介でバイトを始めました。
紹介といっても、バイトの面接はありました。

30分ほど面接をした後、採用となり、次の出勤日を決めるのかなと思っていたら、まさかのそのまま授業の流れになりました。(笑)

それから4年間、週に4日程度、1日約5時間、小1~高3まで、1対1のマンツーマンで、授業をしました。もともと教えることや子どもと関わることは好きだったため、バイトとはいえ、楽しさと責任感をもって、塾講師をしていました。

突然の別れ

ある日、自分が授業を担当していた一人の高校生が、塾を辞めることになりました。塾長は、その子と会って話をしたようでしたが、僕は都合が合わず、その子とは会わずにお別れになりました。その代わり、その子は塾長に、ある1通の手紙をたくしました。「今までお世話になった、たく先生に渡してください」と。

この生徒は、僕にとって特別な生徒だったのです。この塾講師のバイトを始めて、面接の後、そのまま授業をした、あの最初の生徒がこの子だったのです。

手紙には、こう書かれていました。

「私は本当に数学が嫌いだったけど、先生の教え方は簡単だし、とにかくすごくおもしろくて・・・ちょびーっとだけ、数学が好きになれました。先生と一緒にやった問題、テストで解けましたよ! たく先生とやったやつだ!ってすぐに思えました(笑)たく先生が分かりやすく教えてくれたおかげです。」

ありきたりでよく聞く言葉かもしれませんが、この手紙を読んだとき、本当に嬉しかったです。バイトではあったものの、『先生って呼ばれることの責任感、嬉しさ』を、実感することができた瞬間でした。

そして、手紙の最後には、こう綴られていました。

「先生に数学を教えてもらったり、いっぱい話をしたりした時間は全部、私の宝物です。こんなにできが悪くて、こんなこと言っていいのかわからないけど、本当にたく先生の生徒でいれて幸せでした。」

僕は涙が止まりませんでした。

もちろん、僕はこの生徒の住所も知らなければ、連絡先も知りません。この日から8年がたった今、この子は僕のことを覚えているのか、どこで何をしているのか、全くわかりません。

でも、僕はこの手紙を宝物としてもっています。今でも大切に。
僕を先生と呼び、僕を先生にしてくれたのは、まぎれもなくこの生徒です。

僕は、仕事で辛いことがあるたびに、この手紙を読みます。この手紙が、僕に元気と勇気を与え、先生であることに自信をもたせてくれます。

僕はまだ、この子に伝えられていません。

『手紙、本当に嬉しかったよ。ありがとう。僕の最初の生徒になってくれてありがとう。僕を先生にしてくれてありがとう。今は、小学校の先生として頑張っています。〇〇さんも、自分の夢に向かって突き進んでいるかな? いつかまた、お互い成長した姿で会えることを楽しみにしています。』

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