こんにちは。小学生ママパパの力になりたい、たく先生です。
人は、生きるために何が必要なのか、考えたことはありますか?
何をもって『生きる』というのか、様々な考えがありそうですが、ここではその名の通り、「命がある」ということにしておきますね。
10秒考えてみてください。
空気・水・食べ物・・・
最低限、これらが必要です。ただ、それだけでは人は生きられません。
面白い2つの事例を見つけたので、紹介します。
愛情なし、恐怖の育児実験
神聖ローマ帝国の皇帝、フリードリッヒ2世は、人体実験を行いました。
諸説ありますが、目的は、子どもが生まれつき話すのは、何語なのかを知ることでした。
数人の生まれたばかりの赤ちゃんを集めました。ミルクやお風呂、オムツの交換以外は、何もしないという実験です。
機嫌を取ったり、話しかけたりしてはいけないのです。
どういった性格の子どもに育ったのか、とても興味深いですよね。
ただ、実験結果は最悪でした。
フリードリッヒの目的は果たされることなく、どんな言葉も覚える前に、全員なくなってしまったのです。
ここでは、先ほどみなさんが思い浮かべただろう、生きるために必要な空気・水・食べ物はあったのです。
でも、結果は残酷でした。
参考:岸本(1989)新しい父親像と母親像の研究(Ⅱ)
サルのひとりぼっち実験
生物学者のマジェリー・スワンソンの実験によると、集団の中からサルを1匹隔離すると、一週間ほどでサルの行動に狂いが出てくるとのことでした。
その行動の一つに、全身を被っている毛を一本ずつ一生懸命に抜いていくことが挙げられました。
仲間たちとのコミュニケーションが断ち切られたことによって、行動がおかしくなってしまったのです。
その後、そのサルを集団に戻すと、見事に行動の狂いはなくなっていったそうです。
”人間が生きていくために必要なもの。空気・水・食物・そしてコミュニケーションである。”
Mスワンソン
【まとめ】
僕も娘が生まれ、わかってはいたものの、赤ちゃんは本当に一人ではなにもできないと思い知らされました。
せめて、”泣くこと”だけはできてくれて良かったと思います。
他の動物と違い、人間は「生理的早産」であると、動物学者のボルトマンは提唱しました。
生まれてすぐに立ったり狩りをしたり、他の動物が生まれてすぐにできることも、人間はできません。
だからこそ、僕たちは、赤ちゃんと、コミュニケーションをたくさんとり、愛情をもって接する必要があるのですね。
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